【東大世界史】ナポレオン

1806 年の大陸封鎖令の目的と結果を 90 字以内で記せ。
・英国産業を大陸市場から切り離し、フランス産業に大陸支配させる (対英戦略であるとともに、フランス資本のための市場確保を目的とする)
イギリスは逆封鎖で報復、密貿易が行われ、大陸諸国は経済的に苦境に立つ (イギリス経済の被害は少なく、かえって対英貿易に依存する大陸諸国の経済が混乱)

・大陸諸国とイギリスとの通商を禁じ,イギリス経済に打撃を与えることをねらった。しかしこれがイギリスとの貿易にたよる諸国の反発を高めて民族的自覚を生み,ナポレオンの没落を誘った。

1998 年 千葉大参考
ナポレオンの大陸支配はヨーロッパ社会に様々な影響を与えた。以下の用語を使用して、 ナポレオン支配の影響の特質について論じなさい。
神聖ローマ帝国 大陸封鎖令 シュタイン・ハルデンベルクの改革 スペイン王国 自由主義 国民主義
ナポレオンがライン同盟を組織して神聖ローマ帝国を滅亡に追いやったことは、統 一にいたるドイツの再編の契機となった。また、法の下の平等や経済活動の自由を 保障したナポレオン法典の施行などで、支配下の各地に自由主義や国民主義のフ ランス革命の理念が浸透した。自由な国民からなるフランス軍の強大さは、支配層 にも改革の必要を認識させ、プロイセンがシュタイン・ハルデンベルクの改革で農 奴解放を行うなど上からの近代化の試みも始まり、フランス革命以前の国際体制や 絶対王政を支えた身分秩序を動揺させた。一方、大陸経済の支配をはかり、イギリスとの 2将棋2大大陸封鎖令を出して各国の経済を麻痺させるなど フランスの国益を第一とするナポレオン支配体制はスペイン王国での半島戦争など 各国で版フランスナショナリズムを高揚させ フィヒテの「ドイツ国民に告ぐ」の講演に代表されるように 国民主義に民族主義の要素を加えることになった