前10世紀

紀元前1000年代
紀元前1000年頃
アーリア人がガンジス川流域に移動し、バラモン教が成立する(後期ヴェーダ時代)。
イラン西部ザグロス山脈沿いのルリスタンで青銅器文化が展開。
同時期にイラン北部カスピ海沿いのギーラーンでも「こぶ牛型形象土器」で知られるアムラシュ文化(英語版)が展開。
ハブール川沿岸にアラム系国家ビト・バヒアニの都グザナ(テル・ハラフ)が建設される。
ギリシアのエウボイア島のレフカンディ(英語版)遺跡のヘローン(英語版)(英雄廟)が建てられる。
イタリアでエトルリア人によるヴィッラノーヴァ文化(英語版)が展開。
ドイツで「ベルリンの黄金帽(英語版)(ベルリン新博物館(ノイエス・ムゼウム)蔵)」が作られる。
イギリスのヒルフィギュア「アフィントンの白馬」が作られる。
ナイジェリアのノク文化が始まる( – 紀元前500年頃)。
メキシコ湾岸の熱帯低地(現ベラクルス州サン・ロレンソ)で大がかりな建築物や石の彫刻の技術を持った農耕民達によるオルメカ文化の繁栄が続く。
メキシコ南東部タバスコ州のアグアダ・フェニックス(Aguada Fénix)遺跡の基壇部分(南北1.4km×東西0.4km)が建設される( – 紀元前800年頃)。
ベトナム中部では、鉄器を用いるサフィン文化(英語版)(沙黄文化)が成立する( – 紀元後200年)。
日本の縄文時代晩期の始まり、代表は青森県の亀ヶ岡遺跡( – 紀元前300年頃)。
統一イスラエル王国でダヴィデ王がヘブロンで即位。
彼はペリシテ人を破ってこれを配下に納め、領土を南はエジプトの境界から北はユーフラテスの川岸にまで広げる。
紀元前990年代
紀元前993年頃 – ダヴィデ王がヘブロンからエルサレム(ダヴィデの町)に遷都。
紀元前991年頃 – エジプト第21王朝の王プスセンネス1世が死去。この王墓は古代エジプトで唯一の無盗掘の王墓であった。
紀元前980年代
紀元前985年頃 – 周の昭王が南方巡狩で消息不明になる(楚との戦いで死亡した)。穆王が即位。
紀元前970年代
紀元前971年頃 – 統一イスラエル王国でソロモン王が即位。その治世でエルサレム神殿を建立。
紀元前950年代
紀元前950年頃 – 死者の書『グリーンフィールド・パピルス』(大英博物館蔵)が作られる( – 紀元前930年)。
女性神官ネシタネベトイシェルウに捧げられたもので、現存する古代エジプト最長の死者の書。メジェド神が記載されていることでも有名。
紀元前940年代
紀元前945年頃 – リビア人傭兵の子孫であるシェションク1世がエジプト第22王朝を開く。
都はタニスで、女神バスト信仰の中心であったブバスティスも繁栄した。
紀元前940年 – 周の穆王が死去し、共王が即位。
穆王の時代に建国以来の周の歴代王の名称が書かれた「史墻盤(中国語版)」が作られる。
紀元前930年代
紀元前934年頃 – アッシリア王アッシュール・ダン2世の即位。「中アッシリア」から「新アッシリア」への移行期。
紀元前930年頃
ソロモン王の死後、統一イスラエル王国が北のイスラエル王国と南のユダ王国に分裂する。
スパルタが建国される。
紀元前920年代
紀元前928年頃 – 周の共王が密康公を滅ぼす。
紀元前925年頃 – エジプト王シェションク1世によるエルサレム神殿の略奪。
紀元前910年代
紀元前911年頃 – アッシリア王アダド・ニラリ2世の即位。この時期から「新アッシリア」と呼ばれる。
弥生時代の始まりが紀元前10世紀である可能性がある。国立歴史民俗博物館の研究グループが、九州北部の遺跡から出土した弥生時代早期の土器に付着していた煮焦げなどの炭化物の放射性炭素年代測定の結果、通説より500年遡ることが裏付けられたと発表