横浜高校野球部特徴

1.横浜高校の先制パンチ
横浜高校の先攻は怖い。
初回、6回の畳みかけは横浜高校の特徴。戦意喪失を狙ってくる
最近ではクーリングタイムも導入しているので、よりエアポケットに入りやすいこのタイミングは横浜高校の餌食になりやすい
試合開始直後、グラウンド整備後の6回についても同じ。球場に行くと必ずベンチからグラウンド整備後と檄が飛んでいる

横浜高校を相手にするときに必ず初回を0点で凌ぐこと。
特に先攻の横浜高校はかなり注意が必要となる。
通常後攻有利ということでトスに勝った場合は、よっぽどの作戦がない限りは後攻を選ぶことが多いと思う。
そこでまず、1回表を抑えて波にのっていこう!口では簡単に言えるが、投手は立ちあがりは、やはり不安であるし、野手も大観衆の中かつ強豪相手ともなると浮き足だっている。
そこにつけこんでくるのが横浜高校だ。
毎年必ずいいバッターが一番に名を連ねてくる。
粘り強く、シュアなバッティングが特徴で選球眼が良い。
かなりの神経を使って先頭を抑えにかかる必要がある。
しかし、神経を使いすぎて先頭にファーボールなど出そうものなら、頭を抱えるだけでは済まない。
とにかく全身全霊をかけて初回を特に一番打者を抑える必要がある。

2.左と右の2枚エース
2025年は奥村君、織田君
2026年は織田君、小林君

2023年夏の覇者慶應や今春の覇健大高崎、沖縄尚学 末吉、新垣 沖縄尚学といえば古いが遡れば比嘉公(現監督)、照屋
やはり左右の2枚は勝ち上がるための条件となる。
横浜が強い時の典型的な年
絶対的なエースが二枚
→二人で肩を消耗させず順番に投げていく

右は150キロを越える真っ直ぐとキレのあるスライダーの本格派
左は135キロ~140キロ後半の真っ直ぐと右打者アウトローに逃げながら沈むスクリュー、そして制球力がピカイチ
かつての涌井と成瀬のような
右、左と数多くのプロ野球選手を輩出している

3.先頭のファーボール
横浜高校相手に絶対に避けたいのが先頭のファーボールと2アウトからのファーボール

その中でも、先頭打者をファーボールで出そうものならピッチャーは犯罪者のごとく責められる。
少年野球を始めた時からコーチに言われ始め、野球人生を終えるその瞬間まで言われ続ける。
失点に絡む確率は定かではないが、小、中、高の監督、解説を聞いていても渡辺監督(元横浜高校監督)鬼島さん(元慶応大学監督)野村監督(元ヤクルト監督)が揃えて口に出す。
アマチュアだろうとプロだろうと先頭打者へのファーボールはノーである。
プロ野球の試合では一発が試合を決めることも多いが、高校野球の場合は圧倒的にファーボールとエラーが試合を決することが多い。
攻撃のバリエーションの多い横浜高校や格上の強豪校に対して先頭のファーボールを出すことは敗戦を意味するので絶対に避けなければならない。

4.横浜高校の大応援
横浜高校校歌と応援歌。もちろんはやりの曲など取り入れません。昔から変わらず横浜高校オリジナルです!
横浜高校の校歌や応援歌を聞くとそれだけで、またこの季節がきたかとわくわくしてくる。
横浜高校の校歌や応援歌はOBでなくとも知っている人が多い

野球の強さとブラスバンド(応援団)の実力は間違いなく比例している。
大阪桐蔭や東海大相模、、、、、また、沖縄県勢の勢いあまる応援しかり。
スタンド応援も含め相手を圧倒するのが勝ち上がるための必須要件の1つである。吹奏楽部との連携にも少し目を向けたい。
また、高校野球における校歌というのは特別なものがある。
通常、在学中も校歌を歌う場面というのは滅多になく、在学生でも覚えていないことが多い。
ただ、野球部OBはいつまでも覚えていて、毎年母校が予選で勝つ度に大声で、もしくは、控えめながらも心の中で歌っているのである。
生涯で一番校歌を歌うのは甲子園強豪校の出身者か早稲田大学、慶応大学出身のスポーツ好きであろう。
校歌を甲子園という聖地で奏でることは、一個人の夢だけではなく、伝統を作ってきた高校全体の夢となる!

5.横浜高校の野球偏差値は75
野球は打って守るだけの単純なスポーツではない。グラウンド全体で何が起こり、1シーン1シーンでどういう対応をするのかチーム全員が把握しておく必要がある。
同じ絵(same on page)をどれだけチームでみておけるのかが重要である。
偏差値と言えば、受験の際に模試の成績などから算出されて、自分が今全体のどのくらいの位置にいるのかはかる指標のようになっている。
ここでの偏差値とは体力や技術といった個人の能力とは別にチーム戦術(高校に入ってからチームとして伝統的に徹底され叩き込まれ選手の血肉となっている部分)を指標としてみる。
野球でスポットライトがあたるのは、投手の豪速球であったり、豪快な打撃、レーザービームのようなバックホーム、華麗なファインプレーであるのは間違いない。
ただ、上記のような派手なプレーはなく、体力技術力が多少劣っていたとしても勝敗を引っくり返すことができるのが高校野球の醍醐味である。
下記につらつらと野球偏差値をあげる項目をあげてみる。

⓵監督力(采配、選手起用)
⓶バント、スクイズ
⓷ヒット・エンド・ラン
⓸投手のフィールディング、牽制、挟殺プレー
⓹カバーリング
⓺走塁技術、守備位置の嗅覚

⓵~⓹は横浜高校内で徹底されていて、⓺については半分は教えられるかもしれないが、半分は野球人生の中で選手自らが身につけてきた部分となる。
野球センスのほとんどがここにあらわれてくる。
横浜高校は体力、技術を兼ね備えた中学生をスカウトするのももちろん上手いが、入ってからの野球を教え込み、選手がチーム戦術を理解した上でグラウンドにたち、プレーをしている。
この野球偏差値の部分の高さがずば抜けている!
ほれぼれする。

6.横浜打線対策
横浜高校は結構同じようなタイプの人間がどの年代も繰り返し繰り返しスタメンに並ぶ。年によって打順が多少違うが、例えば横浜のサードはベイスターズの石川選手のように中距離、シェアな打力を持つ選手といった形
誰で勝負するかをあらかじめ決めて、そのほかの選手は多少目をつむっていくしかない。
とにかくタイミングのあっていないメンバー+スタメンの中で比較的打力が劣る選手を確実に抑えていく
ただ、中学時代は全員4番を打てる打力であって、他校であれば確実に上位打線というのを忘れないでほしい。

2026年
1番小野君、3番池田君、4番川上君、5番江坂君と勝負しない展開に持っていきたい。
神奈川大会は2番の小林君があたっていたので手がつけられなかった。
田島君、安食君、脇山君、千島君に打たせない。9番の千島君に日南は打たれてしまったのが敗因の一つ

7.インコース高めと膝元から落ちるボール
神奈川県大会から甲子園全てに共通しているが、今の時代、アウトコースぎりぎりで抑えられなくなっている。
各高校、打撃力強化で圧倒的な打高投低時代。
打てなきゃ勝てない、平気でビックイニングを作ってくる。

それは、バットの性能、マシンで早いボールやキレの良い変化球を簡単に練習できる。
さらには食事で身体も大きくしている。

セオリーは確かに外角低め。
ただ、しっかり踏み込んで思いきり叩いてくる、簡単にバットにのせて外野の前に運んでヒットにする。

本当に外角低めが得策なのか。
右バッターが外角低めをライト前や右中間に運ぶ、もしくは思いきり腰を回して三遊間に叩きつけるのは比較的技術としては難しくない。
ただ、インハイの速い球を巧くひじをたたんで打ちきるのは難しい。

余談であるが、ゴルフのドライバーは完全に外角低めの位置である。
インハイは打つのは無理だろう。
外角は1番腕が延びて安定して、目一杯の力を入れやすいコースなのである。

小さい頃から確かに外角低めにボールを集めるように教えられるが、糸を引くようなコントロール、消えるような落ちるボールがないのであれば発想の転換も必要

ボールを集めるのはインコース高め、胸のマークのあたり。変化球はコースは外角ギリギリがもちろん良いが、高さに気を配り、膝元から落とす。

8.センターに向かってたたきつける
横浜スタジアム対策でよく横浜はセンターに向かってたたきつけてくる。
二遊間が一番ヒットが出やすいという小倉さんの教えもあったはずだ
小技が得意な左バッターがしっかりたたきつけてチャンスを広げてくる
そして足が速いから内野安打にもなりやすい。二遊間の守備も難しすぎる。

9.エースは必ず残す
一つ1995年神奈川大会 準決勝の話をしたい。
日大藤沢がノーシードから勝ち上がって悲願の初優勝をした年である。
日大藤沢の準決勝の相手は、横浜高校。エースは横山道哉(のちに横浜→日ハム))。
日大藤沢は横浜に対して4回までに0-7でリードされていた。5回表横山が四死球で乱れた時に投手交代。
横浜はこのとき外野に残さずにベンチに下げてしまった。その後まさかの大逆転。
試合は9-8で日大藤沢の勝利。そのまま甲子園までかけあがり、甲子園でも逆転の日藤で勝ち上がり最後は現在阪神の福留率いるPL学園に敗退した。
百戦錬磨の横浜高校でもこのようなことが起こるのである。

このようなことから、エースを変える場合でもほぼ確実に横浜高校は外野にエースを残す

10.甲子園の魔物
地方球場、そして甲子園には魔物が住んでいる。
横浜高校が負ける時は2パターン。打てなくてロースコアであっさり試合終了。
そして甲子園の魔物が現れるとき。出現には「あわや」の条件がつきものである。流れともいえるかもしれない。
「あわや」の条件は、横浜らしからぬミスが多い。or相手チームにスーパープレーが出るor甲子園男が出る。2025年夏の県立岐阜商業戦も現れた。甲子園全てが横浜の相手チームを応援して完全アウェイとなる。さすがの横浜も飲み込まれてしまう。
横浜の選手や監督はこの魔物の存在も把握してとにかく呼び寄せない対策をしてくる。
この流れのつかみ合いの上手さも横浜の強さの所以である。
そしてこの流れをつかむために、その試合だけではなく普段の生活から自律を徹底している点にある。
一瞬の隙が魔物を呼び寄せてしまうことを全部員が理解している。

☆横浜のメンバー構成
+αで毎年の横浜高校のスタメン野手の傾向ものせておく。
メンバーは変われど、スタメンに並ぶ選手のプレースタイルは似かよっている。

1番、3番 小野 池田
中長距離打てるアベレージヒッター、リストが柔らかく、速球も軽やかに弾き返し、変化球も待って間を作れる。
走塁能力も優れていて、二塁打、三塁打はいつでも打てるように感じる。
欠点も少なく、頼りになる横浜高校の看板選手がラインナップされる。

右バッターでいうと、小池、白井、戸堀、斎藤
左バッターでいうと、石川、倉本、荒波、鈴木尚典、齊藤宜之、高濱兄、乙坂、浅間、円谷、松本幸一郎、川口陵、長南

足も早く、機動力もあり、よく野球を知っている選手が名を連ねてくる。
ここらの選手たちは、野球センスがかなりあるので、高校からすぐプロに入る選手もいれば、大学や社会人で体を大きくして力をつけてくるころに指名される選手もいる。早かれ遅かれプロから指名がかかってくることが多い。

2番、9番 今年 小林、千島

→バント、スクイズはもちろん、エンドラン、流し打ち、進塁打、セーフティーバントなどなんでもできて、横浜高校の野球をよく理解している。
基本的に横浜高校の2番、9番バッターはいぶし銀の「くせもの」タイプ。ランナーがいるときは何でも出来る。
ランナーがいないときも、簡単にアウトにならず、チャンスメーカーにもなる。
ツーアウトランナーなしから、ファーボールや内野安打で出塁して盗塁して得点圏にランナーを置いた状況を簡単に作り出して、上記の1番、3番に回してくる。2番、9番に打たれると打線が繋がるので絶対に抑える。選球眼が良く、粘り強いがファーボールはもってのほか。ここをしっかり抑えられるかどうかで試合は決まってくる。

右バッターでいうと、松本勉、佐藤勉、中原北斗、青木、根本
左バッターでいうと、黒葛原、和泉
両バッターでいうと、大石、玉城

体の大きさやパワーの関係でなかなかプロに行くことは少ないが、野球センスに優れていて、彼らで横浜高校が救われる試合を何度も見てきている。横浜高校の強さの秘訣はここにありといった、横浜高校らしさとは彼らのことを言っても過言ではない。

4番 5番 川上 江坂
→外野は極端に下がって、とにかく長打を打たれないような配球をして、単打はオッケー
高校時は粗削りな部分があるためどこかしらに弱点があるのでそこを中心に攻める

右バッターでいうと後藤、高濱弟、多村、福田、下水流、小山、紀田彰一、橋本、越前、増田、万波、藤平
左バッターでいうと筒香、近藤、奥村

右の長距離砲が揃っていて
このあたりを打つバッターは高卒でプロから指名される注目するスラッガータイプが揃ってくる。
5番には、バッティングがいい年はピッチャーが入ることもある。松坂、藤平、石川。奥村あたり

6番、7番 田島 安食 
キャッチャーやその他の打順に比べると打力が劣る選手が入る。
打力が劣るといっても、横浜高校の中ではの話である。
他の高校では、4番をはれるような実力はあり、普通にホームランが打てる
キャッチャーの配球はよく考えられており、小倉部長の分析を頭に入れたリードをしてきて肩もいい。
最近はDHが採用されているので、6番まで強打者で、7番、8番がもの傾向かもしれない

村田浩明、田仲勝治、高井大地、福永

8番 脇山
バッティングがそこまでよくないピッチャーや下級生のピッチャーはここに入ることが多い。

右投手、左投手共通して、コントロールの良さ+牽制、バント処理等のフィールディングが優れていて高校生離れしている。コントロールとフィールディングは横浜高校でマウンドにたつための必須要件である。

右投手
直球は140キロを越え、キレのある変化球を投げる本格派タイプがほとんど。
投手 右 織田
松坂、涌井、矢野、横山、小澤、落司、齊藤健汰、柳、藤平

左投手
直球は130キロ後半ながら、スライダーとシンカーも合わせたコンビネーションで的を絞らせない。
投手 左 小林
成瀬、畠山、福井、川角、浦川、西島、伊藤、板川、及川、奥村